福岡親善大使と行く!歴史・文化スポット巡り

福岡親善大使の皆さんと一緒に、福岡の歴史と文化を感じるまち歩きへ。定番スポットはもちろん、少しディープな情報まで、見逃していた景色をご紹介!次の休日は、ちょっとした非日常を味わいに福岡の歴史スポットにおでかけしませんか?

Exploring Fukuoka with the Goodwill Ambassadors!
2024・2025福岡親善大使(上田穂乃香さん〈写真左〉、高橋彩夏さん〈写真中央〉、國﨑成美さん〈写真右〉)

第2回は高橋彩夏さんと博多区・中央区エリアをめぐります!

「福岡藩主・黒田家ゆかりの地を巡る」

関ヶ原の戦いで活躍した黒田長政(くろだながまさ:初代福岡藩主)は筑前国を与えられ、慶長5(1600)年に名島城(東区名島)に入城します。その後、慶長6(1601)年から父孝高(よしたか:官兵衛/如水)とともに福岡城を築城。あわせて城の北側に城下町を作り始めたとされています。
神社仏閣や、公園、今もにぎわう街角に残るその足跡をたどりながら、福岡市と福岡藩の深いつながりを感じるまち歩きへ出かけてみましょう!

黒田孝高、長政親子が築いた大城郭【福岡城跡】(国指定史跡)

復元された潮見櫓。江戸時代当時の柱や瓦を可能な限り使用しています

まずは福岡藩の中枢、福岡城からスタート。関ヶ原の戦い後、黒田長政は名島城に入城しますが、名島は城下が狭いため那珂郡警固村福崎(現在の中央区城内)に福岡城を築きました。内郭面積約41万㎡、堀に囲まれ、かつては47の櫓と10を超える城門を備えた大城郭でした。
明治時代には陸軍の軍用地となり、多くの建物が解体・移築されましたが、多聞櫓(たもんやぐら:国指定有形文化財)や石垣は幸いにも江戸時代当時の場所に保たれています。
石垣は場所によって積み方が異なるので、散策しながら見比べてみるのもおススメです!

城内でぜひ立ち寄っていただきたいのは、令和7(2025)年春に復元された「潮見櫓(しおみやぐら)」。城内には既に潮見櫓と伝わる櫓がありましたが、平成3(1991)年の市の調査により、明治期に崇福寺(そうふくじ:博多区千代)に移築された建物こそが本物の潮見櫓であることが判明しました。本物の潮見櫓が城内に復元される際に、既存の潮見櫓は(伝)潮見櫓と名を変え、現在も城内に遺されています。

そのほか城内には、下之橋御門(しものはしごもん)、名島門(なじまもん)などが移築・復元され、当時の姿を今に伝えています。福岡城は、何しろとっても広いので、もしも行先に迷ったら、先にガイダンス施設の福岡城むかし探訪館や三の丸スクエアに立ち寄ってみてください。

敷地内には、同じく国指定史跡である古代の外交施設・鴻臚館(こうろかん)も位置しており、二重史跡となっている大変珍しい遺跡です。鴻臚館展示館では当時の様子を学べます。
本丸から三の丸一帯は舞鶴公園として整備され、市民に親しまれる憩いの空間。春には桜が咲きほこる福岡定番のお花見スポットに!歴史を感じながらのんびり歩いてみましょう。

福岡城跡

■住所:
福岡県福岡市中央区城内
■アクセス:
地下鉄空港線 大濠公園駅 3・5番出口より徒歩約5分
地下鉄空港線 赤坂駅 2番出口より徒歩約10分
■公式ホームページ:
http://fukuokajyo.com/

鴻臚館跡展示館

■住所:
福岡市中央区城内1
■アクセス:
地下鉄空港線 赤坂駅 2番出口より徒歩約10分
■開館時間:
9:00~17:00(入館は16:30)
■休館日:
12月29日~1月3日
■電話番号:
092-721-0282

福岡城の外堀から水辺の癒し空間へ【大濠公園】(国登録名勝)

福岡城跡から少し足を延ばすと見えてくるのが、福岡が誇る都心の癒し空間「大濠公園」。福岡城の西側に広がっていた「大堀」を整備して昭和4(1929)年に開園した公園で、園内全体が国登録の名勝にもなっています。
濠にかかる観月橋・松月橋・茶村橋・舞鶴橋・浮見堂橋の5つの橋は、市の有形文化財。なかでも六角形のお堂「浮見堂」は、公園のシンボル的な存在です。もともとは東公園にあった動植物園の施設で、オットセイなどの海獣を見るための建物だったそう。戦後、空襲を逃れた浮見堂を保存しようという市民の声により現在地に移され、今も大切に保存されています。
園内には福岡市美術館や日本庭園、カフェ、インクルーシブ遊具を備えたエリアもあり、のんびり歩くだけでも楽しい場所。ジョギングする人、ベンチでくつろぐ人、ピクニックを楽しむ人など…それぞれの過ごし方で愛されている、福岡を代表する憩いの場です。

大濠公園

■住所:
福岡市中央区大濠公園1番2号
■アクセス:
地下鉄空港線 大濠公園駅または唐人町より徒歩7分
西鉄バス 黒門または大濠公園から徒歩5分
■公式ホームページ:
https://www.ohorikouen.jp/

「天神」の始まりをたどる【水鏡天満宮】

水鏡天満宮の鳥居。扁額(へんがく)は広田弘毅の揮毫とされています

にぎやかな天神の一角。街の中心にありながら、どこか落ち着いた空気が流れる「水鏡天満宮(すいきょうてんまんぐう)」。祭神は学問の神様として知られる菅原道真(すがわらのみちざね:天神様)。大宰府へ左遷された道真が、やつれきった自分の姿を川面に映したという逸話が、この名の由来なのだとか。
もともとは現在の中央区今泉にありましたが、江戸時代初期、初代福岡藩主・黒田長政によって福岡城の鬼門にあたる現在地へ移されました。「天神」という地名も、この神社に由来しています。

水鏡天満宮

■住所:
福岡市中央区天神1-15-4
■アクセス:
地下鉄空港線 天神駅より徒歩5分
■電話番号:
092-741-8754

黒田家の歴史をたどる、静かな散歩道【崇福寺】

県指定有形文化財の山門
県指定有形文化財の唐門
福岡藩の藩祖黒田官兵衛(如水)の墓

にぎやかな街の中心部から少し離れた場所に静かに佇む「崇福寺(そうふくじ)」。臨済宗大徳寺派、山号は横岳山。創建は仁治元(1240)年に遡ります。大宰府・横岳に湛慧(たんえ)が開いたのがはじまりで、慶長5(1600)年に黒田長政によって現在の場所に移されました。以降、黒田家の菩提寺として庇護を受け、境内西北には黒田長政と父孝高をはじめ、四代綱政、六代継高、七代治之、九代斉隆とその一族、また直方藩主などの墓が建てられています。昭和25(1950)年の大規模な区画整理によって墓所の敷地は大きく削減されてしまいましたが、今なお子孫の方々や市民によって大切にされ、平成8(1996)年には市の史跡に指定されています。

崇福寺には、他にも黒田家に縁のある文化財が。まず目に入るのが、大きな山門です。元々は福岡城の本丸表御門で、大正期に崇福寺に払い下げられました。また、境内の唐門は名島城の遺構とされています。桃山時代の建築を江戸時代に改築したと考えられています。どちらも県の有形文化財に指定されています。

静かな境内を歩くと、時間の流れがふっと緩やかになるような感覚に包まれます。

崇福寺

■住所:
福岡市博多区千代4-7-79
■アクセス:
地下鉄貝塚線 千代県庁口駅より徒歩約3分
西鉄バス 「千代町」より徒歩約5分

※黒田家墓所は年末年始を除く土曜日・日曜日の午前10時~午後4時まで開放されています。墓所北門からお入りください(崇福寺側からの入場はできません)。
詳しくは福岡市の文化財HP(https://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/cultural_properties/detail/452)をご覧ください。

黒田家の記憶が息づく、祈りの寺へ【東長寺】

「東長寺(とうちょうじ)」は、真言宗九州教団の本山として知られ、長い歴史と由緒ある寺院。山号は南岳山、本尊は弘法大師(空海)です。寺伝によると、大同元(806)年、唐から帰国した弘法大師が「密教が東に長く伝わりますように」という願いを込めて建立したとされています。
創建当初は海辺にありましたが、福岡藩二代藩主・黒田忠之(くろだただゆき)によって現在の地へ移され、黒田家からは300石の寺領と広大な山林が寄進されました。境内の墓地には二代藩主忠之をはじめ、三代光之(みつゆき)、八代治高(はるたか)の墓が並び、市指定史跡となっています。そのほかにも、平安時代の作で国指定重要文化財の千手観音像や、市指定有形文化財の六角堂など、多くの文化財を有しており、見どころ満載。平成4(1992)年には木造坐像では日本一の大きさである「福岡大仏」が完成し、その横には宝物展示室も設置されています。福岡大仏の台座下では、真っ暗闇の中を進む「地獄・極楽めぐり」を体験できます。視界ゼロの“漆黒”に包まれながら手探りで進む道は、スリル満点!途中にある「仏の輪」に触れれば極楽に行けるとか…!

東長寺

■住所:
福岡市博多区御供所町2-4
■アクセス:
地下鉄空港線 祇園駅より徒歩約1分

現代(いま)に息づく博多伝統のものづくり【はかた伝統工芸館】

博多区承天寺通りへ移転オープン

博多織や博多人形など、福岡・博多ゆかりの伝統工芸が一堂にそろう「はかた伝統工芸館」。
館内には、古くから受け継がれてきた職人技が光る作品が勢揃い。緻密な技巧が際立つ逸品から、思わず笑顔になる愛らしい作品まで、見ているだけでもワクワク!確かな技術を守り継ぎながら、現代作家の新しい感性も加わった作品に触れることができます。
展示だけでなく、工芸品の販売や体験プログラムも実施中!歴史ある地域のものづくりを身近に楽しめるスポットです。

はかた伝統工芸館

■住所:
福岡市博多区博多駅前1丁目23-2 Park Front博多駅前一丁目1階
■アクセス:
地下鉄空港線 博多駅より徒歩6分
■営業時間:
10:00~18:00(最終入館 17:30)
■休館日:
水曜日(水曜日が祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
■電話番号:
092-409-5450
■公式ホームページ:
https://hakata-dentou-kougeikan.jp/

ノスタルジックな博多に浸って【博多町家ふるさと館】

最後に訪れたのは、明治・大正時代の博多の暮らしに出会える「博多町家ふるさと館」。町家棟は、かつて博多織元の住まいと仕事場だった建物を移築・復元したもの。昔の町家をのぞくような気分で見学できます。

ほかにも、博多織の実演や手織り体験など、旅の思い出づくりになるお楽しみが盛りだくさん!

物産棟には博多モチーフのグッズが並び、おみやげ探しにもぴったり。この日は併設カフェで「にわかもなかアイス」をいただきました。どこか懐かしい雰囲気の中で、ほっこり癒されました♪

博多町家ふるさと館

■住所:
福岡県福岡市博多区冷泉町6−10
■アクセス:
地下鉄七隈線櫛田神社前駅より徒歩4分
地下鉄空港線祇園駅より徒歩6分
■営業時間:
10:00~18:00
■休館日:
第4月曜日(祝休日の場合は翌平日)
■電話番号:
092-281-7761
■公式ホームページ:
https://hakatamachiya.com/
各種体験のスケジュール・料金などの詳細は公式HPをご確認ください。

今回ご紹介した場所以外にも、街のあちこちに福岡藩主黒田家の痕跡が残されています。約400年前から現代まで福岡の街に息づく歴史を探りに、ぜひお出かけしてみてください。

今回巡ったスポット一覧

  • ・福岡城跡
  • ・鴻臚館跡展示館
  • ・大濠公園
  • ・水鏡天満宮
  • ・崇福寺
  • ・東長寺
  • ・はかた伝統工芸館
  • ・博多町家ふるさと館