福岡親善大使と行く!歴史・文化スポット巡り

福岡親善大使の皆さんと一緒に、福岡の歴史と文化を感じるまち歩きへ。定番スポットはもちろん、少しディープな情報まで、見逃していた景色をご紹介!次の休日は、ちょっとした非日常を味わいに福岡の歴史スポットにおでかけしませんか?

Exploring Fukuoka with the Goodwill Ambassadors!
2024・2025福岡親善大使(上田穂乃香さん〈写真左〉、高橋彩夏さん〈写真中央〉、國﨑成美さん〈写真右〉)

第1回は國﨑成美さんと志賀島エリアをめぐります!

志賀島一周!歴史・文化ツアー

博多湾の北側に位置し、市内中心部から1時間ほどで訪れることができる志賀島。古代より大陸との交流拠点となっていたこの島は、国宝「金印」が発見された地としてその名を知られています。島内に遺された史跡の数々や、万葉集に残る志賀島を詠んだ歌にふれ、歴史のロマンを感じるひとときを満喫しましょう。
サイクリングや海水浴はもちろん、新鮮な魚介類を使ったグルメも魅力のひとつ。自然・歴史・食をふんだんに楽しめる数々のスポットをご紹介します!

博多港から渡船に乗って旅のはじまり!

まずは、ベイサイドプレイス博多から出港する市営渡船に乗船し、志賀島へ向かいます!船は毎日15往復で運航されており、福岡市内からも簡単に足を運ぶことができます。
気持ちの良い海風を感じながら、志賀島をめざすこと約30分…。あっという間に志賀島が見えてきました!

福岡市営渡船 博多旅客待合所(ベイサイドプレイス博多内)

■住所:
福岡県福岡市博多区築港本町13-6
■アクセス:
西鉄バス「博多ふ頭」から徒歩1分
地下鉄空港線「中洲川端駅」から徒歩約20分
■渡船情報はこちら
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kowan/kyakusen/hakata-port/hyo.html

いよいよ志賀島へ上陸!

船を降りると、志賀島旅客待合所に到着!さっそく志賀島を象徴する「金印」のオブジェがお出迎え。大きな金印とともに、まずは記念に一枚パチリ。ちなみに志賀島は、渡船だけでなく、電車やバス、車でもアクセス可能。ちょっとしたリゾート感覚で遊びに行ける観光スポットです。

福岡市営渡船 志賀島旅客待合所

■住所:
福岡県福岡市志賀島411-44
渡船情報はこちら

海を渡る一本道【みちきり】

両サイドを海にはさまれた志賀島へ向かう道は、かつては潮が満ちると道がなくなっていたことから「道切(みちきり)」と呼ばれています。もともと53本もの電柱が立っていましたが、令和7(2025)年に無電柱化。これに伴い、休憩スペースやフォトスポットも完成し、志賀島ではハズせない人気スポットになりました!
道路を挟んで北側には荒々しい玄界灘、南側には穏やかな博多湾を眺めることができ、左右で全く異なった景色を楽しめます。

気持ちの良い景観が続く一本道は、サイクリングやランニングにもってこい!

サイクリングで島一周にチャレンジ!【シカシマサイクル】

上陸後すぐに現れる志賀海神社の鳥居そばにあるレンタサイクル&カフェ「シカシマサイクル」。クロスバイクやマウンテンバイク、キッズバイクなどさまざまな種類の自転車から自分の好きなものを選んで借りることができます。島めぐりの途中で、ドリンクやスイーツとともに一息つくのもオススメ!

シカシマサイクル

■住所:
福岡市東区志賀島417-1
■アクセス:
志賀島渡船場から徒歩30秒
西鉄バス 志賀島バス停すぐ近く
■営業時間:
9:00-18:00
■定休日:
火曜日
■電話番号:
050-6874-4398
■駐車場:
5台

万葉の昔から信仰される、海の守り神【志賀海神社】

小高い丘の上に位置し、玄界灘を一望することができる志賀海神社。古くから「海神の総本社」「龍の都」と称され、海上交通の要衝・博多湾の総鎮守として崇められてきました。ご祭神の「綿津見三神(わたつみさんしん)」は、海の底、中、表を守る神。海上交通の安全を司るだけでなく、潮や海産物の恵みをもたらし、不浄や災厄を祓い清める力を持つとされています。

禊払(みそぎはら)いの神様でもあるご祭神。参拝前には「御潮井(おしおい)」という清め砂を用い、心身を左、右、左とふり清めます。

境内の鹿角庫(ろっかくこ)には1万本を超える鹿の角を保管。その昔、神功皇后(じんぐうこうごう)が朝鮮半島での勝利を報告した際に、鹿の角を奉納したという伝承にあやかって、その後多くの武将が戦勝祈願に鹿の角を奉納しました。国指定重要文化財の朝鮮製鍍金鐘(ときんしょう)、県指定有形文化財の細形銅剣鋳型(ほそがたどうけんいがた)のほか、多数の社宝が伝わっています。歩射祭や山ほめ祭、神幸行事などのお祭りは県無形民俗文化財に指定されており、いずれも古式をよく保っています。

志賀海神社本殿。右手に見えるのが鹿角庫

拝殿の右側には遥拝所が設けられ、神功皇后伝説にちなんで奉納された雄雌二つの亀石が祀られています。その伝説とは、神功皇后が朝鮮半島に赴く際、旅の無事を願い、海の神・阿曇磯良丸(あづみのいそらまる)を通じて祈願した際、海中から雄雌一対の黄金の亀に乗った神々が現れ、航路を守り導いた、というもの。その後、この亀は石となって志賀島の海岸に流れ着き、神への感謝とともに奉納されたといわれています。
参拝後、静かな境内で心地よい風を感じながらほっと一息つきました。

志賀海神社

■住所:
福岡市東区志賀島877
■アクセス:
志賀島渡船場から徒歩10分、または志賀島バス停から徒歩10分
■参拝時間:
6:00~17:30
■連絡先:
092-603-6501
■駐車場:
大駐車場あり
■公式ホームページ:
http://www.shikaumi-jinja.jp/

国宝「金印」はココで見つかった!?【金印公園】

天明4(1784)年、志賀島の農民甚兵衛が、田んぼに水をひく溝を修理していたところ、「漢委奴國王」金印を発見したと伝えられるこの場所。金印は西暦57年後漢の光武帝が倭国の使者に与えたものとされ、現在は国宝として福岡市博物館に展示されています。

発見以来、発掘や古記録などによる調査研究が行われています。印面に記された「奴国」の中心エリア(現在の博多駅南側~春日市岡本)から離れ、なぜ志賀島から発見されたのか、その経緯については様々な説が唱えられており、今なお多くの謎が残っています。

公園入り口には「漢委奴國王金印発光之処」と記された記念碑が建ち、園内には古代の地図や福岡の地と関係の深かった中国の古代史家・文学者の郭沫若(かくまつじゃく)の詩碑などが建立。展望台からは美しい海岸線を見渡すことができ、正面に能古島を望むことのできる絶景スポットです。

金印公園

■住所:
福岡県福岡市東区志賀島字古戸1865
■アクセス:
「金印塚」バス停から徒歩2分
■駐車場:
あり(公衆トイレ有)

元寇で戦死した蒙古軍兵士の供養塔【蒙古塚】

蒙古塚は、「元寇」と呼ばれる2度の戦い、文永・弘安の役(1274・1281年)の古戦場とされ、かつては「首切塚」とも呼ばれていました。供養塔は、難破や戦死した蒙古軍兵士を供養するため、昭和2(1927)年に建立され、田中義一や東郷平八郎らによる碑文が刻まれています。あわせて、中国の軍閥指導者・張作霖(ちょうさくりん)の書による「蒙古軍供養塔賛」の碑も建てられており、中世史だけではなく近代史を語るうえでも注目されるスポットです。
これらの碑は、かつて北側の丘陵上に位置していましたが、平成17(2005)年の福岡県西方沖地震により大きな被害を受け、現在は南側の場所へと移設されました。現在中央に据えられている石碑は平成17(2005)年に再建されたものですが、当初の石碑も敷地内に保存されています。

蒙古塚

■住所:
福岡県福岡市東区志賀島
■アクセス:
志賀島渡船場から徒歩約25分
■駐車場:
あり

志賀島最北端の社【志賀海神社 沖津宮】

志賀島の最北端、玄界灘に浮かぶ小島に鎮座する「志賀海神社・沖津宮」。古くは、志賀島北部の勝馬に「表津宮」「仲津宮」「沖津宮」の三社が祀られ、それぞれ表津綿津見神(うわつわたつみのかみ)、仲津綿津見神(なかつわたつみのかみ)、底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)の三神をお祀りしていました。

沖津宮は今も小島に残り、今なお祭祀が続けられています。潮の満ち引きによっては歩いて渡ることができる、神秘的なパワースポットです。

小島に続く下馬ヶ浜海水浴場は、透明度高く澄み切った海と、周囲に広がる芝生・松林が心地よい開放的な海辺。毎年7月上旬ごろに海開きすると、海水浴はもちろん、バーベキューや花火などを楽しむ多くの人々で賑わいます。

志賀海神社 沖津宮

■住所:
福岡県福岡市東区勝馬
■アクセス:
西鉄バス「休暇村志賀島」から徒歩10分
■駐車場:
休暇村前駐車場から徒歩10分

森に佇む古墳【中津宮古墳】

正面の簀子の下が石室となっています

下馬ヶ浜海水浴場から幻想的な森のトンネルをくぐり、石段を登った先にあらわれる「中津宮古墳」。志賀海神社・仲津宮の前庭にあるこの古墳は、7世紀前半に築造され、勝馬を拠点とした海人集団の首長の墓であると考えられています。石室の中からは、須恵器や鉄製武器のほか、耳環(じかん:耳飾り)が9点出土していることから、複数人埋葬されていたと考えられています。

森のトンネル近くにある志賀島第10号歌碑。
「志賀島の海女は海藻を刈ったり焼いたりして暇がないので、櫛箱の小櫛を手にとって見もしない」の意

万葉集には、志賀島の人々、とくに藻塩を焼いて塩を作る「海人」たちの歌が多く詠まれており、島のあらゆる場所に歌碑が建てられています。

中津宮古墳

■住所:
福岡県福岡市東区勝馬
■アクセス:
西鉄バス「休暇村志賀島」から徒歩10分
■駐車場:
休暇村前駐車場から徒歩10分

島一番の絶景スポット【潮見公園展望台】

志賀島で最も高い場所にある潮見公園。公園内にある展望台は海の中道や能古島、博多湾を超えて広がる福岡市街など、福岡の地形をぐるりと一望できる絶景スポット!

志賀島第4号歌碑。

ここにも万葉集の歌碑を発見!「志賀の浦に漁する海人明けくれば 浦み漕ぐらしかじの音きこゆ」
筑紫館(つくしのむろつみ:後の鴻臚館)に滞在している遣新羅使一行が、博多湾から海人が船を漕ぐ音が聞こえるさまを詠んだ歌です。「海人も家路を急いでいるようだが、今の自分の境遇と比べるとうらやましい限りだ」という、ちょっぴり切ない心情がうかがえます。

潮見公園展望台

■住所:
福岡県福岡市東区志賀島潮見
■アクセス:
西鉄バス「志賀島」バス停から徒歩約35分
■駐車場:
あり(公衆トイレ有)

海風感じる禅宗寺院【荘厳寺】

境内から見た景色

約700年の歴史がある臨済宗東福寺派の寺院。鎌倉時代の弘安元(1278)年に聖一国師(円爾)が開いたと伝えられており、延命地蔵菩薩像(えんめいじぞうぼさつぞう)を本尊としてお祀りしています。聖一国師は博多の承天寺を開山した人物としても有名です。博多で疫病が流行した際、施餓鬼棚に乗って町中に甘露水を撒いたという逸話が、博多祇園山笠の起源ともいわれています。
古くから海上交通の要衝であった志賀島は、多くの歴史上の人物が訪れています。聖一国師もその中の一人だったのでしょう。

現在、荘厳寺は縁結びのお寺としても広く知られ、数珠づくりをはじめとして座禅、茶道、写経体験など、さまざまな文化体験も人気です!

荘厳寺

■住所:
福岡市東区志賀島813-1
■アクセス:
志賀島渡船場または西鉄バス志賀島バス停から徒歩約6分
■参拝時間:
9:00~17:00
■駐車場:
あり
■公式ホームページ:
https://www.ne.jp/asahi/shikanoshima/syougonji/
※各種体験をご希望の際は、事前連絡が必要です。

好い(よい)島の景色に出会い、旨いものに酔い(よい)、秋の宵(よい)を楽しむ収穫祭!【潮騒ヨイ祭り】

地元の海鮮料理は絶品!

まち歩きの当日、偶然にも「潮騒ヨイ祭り」 が開催されており、会場は島内外の人々で大盛況!ウエルカムドリンクとして振るまわれたのは、志賀海神社の御神酒やご当地ジュース。イカやサザエなど、現地で採れた新鮮な海産物を使った志賀島グルメも並び、島の恵みをたっぷり味わうことができました。

そのほか、志賀島では七夕祭(8月)や金印まつり(10月)など、毎年様々なお祭りが開催されています。志賀島を訪れる際は、ぜひチェックしてみてください。

「金印が見つかった場所」として、歴史ファンには全国的に知られている志賀島ですが、まだまだ実際に行ったことがない方も多いのでは?
自然・歴史・食を楽しめる志賀島にぜひ訪れてみて♪

今回巡ったスポット一覧

  • ・福岡市営渡船 博多旅客待合所(ベイサイドプレイス博多内)
  • ・福岡市営渡船 志賀島旅客待合所
  • ・みちきり
  • ・シカシマサイクル
  • ・志賀海神社
  • ・金印公園
  • ・蒙古塚
  • ・志賀海神社 沖津宮
  • ・中津宮古墳
  • ・潮見公園展望台
  • ・荘厳寺